少しばかり、わたしたちについてのお話をさせていただければと思います。

石原製糖所は家族で営む小さな製糖所です。

材料となるさとうきびも自ら育ており無農薬とは書いていませんが実は無農薬で育てています。

さとうきびの収穫→洗浄→製糖→袋詰め→配送と全ての工程を父と母が対応しています。

父は20代のように目を輝かせて「黒糖」づくりについて語ります。

定年後に出会った天職である「黒糖」づくりは父にとっての生きがい。

数年をかけてたどり着いた無石灰の黒糖ですが、常に変化があり新しい気づきがあるのでいまだに学びがあることを楽しんでおります。

その父と母も70代の中盤になり体力的には厳しくなってきました。

好きなことだから続けられる。何より全国から買ってくださるお客様がいるから続けることができています。

息子の私達からは、お客様には本当に感謝しかありません。

「ありがとうございます。」

ちなみにサイトやInstagram、イベントでの販売を息子の私と弟で運営しています。

私と弟は育った喜界島を離れ生活しており製糖のサポートはできない状況です。

私たちもそれぞれの地で立場があり、家庭を持っておりますので今後も島に戻り製糖所を継ぐことは難しいと思っています。

その為、父と母が元気の間でしか私たちの「黒糖」は嗜むことができないかもしれません。

限られた時間で限られた数の提供しかできないかもしれません。

ネガティブな意味ではなく、今だからこそ味わうことができます。

こだわりにこだわり、妥協のない父が作る「黒糖」をぜひ味わってほしいです。

さとうきび本来の香りや味わいを感じられます。

在庫切れも多く、購入したい方からすると不便を感じたりするかもしれませんが、父と母もできる範囲の中で精一杯、多くの方に届けられるように頑張っています。これからも一粒一粒を大切に届けていきたいと思います。

兄